知的障害者の就学先-特別支援学級と特別支援学校の違い



いよいよ卒園・卒業シーズンとなり寂しい月となりますが、ずっとそんな気持ちに浸っているワケにもいかず4月にはすぐに入園・入学式がやってきます。

普通のご家庭では、就学先を私立・県立などの選択肢があると思いますが、知的障害・発達障害、肢体不自由者、身体虚弱者、弱視者、難聴者など何からしらの障害がある子供の場合は、基本的に特別支援学級、特別支援学校、通級指導教室、通常学級の4つの選択肢があります。

今年、小学生になる娘は特別支援学級に入ります。今回は知的障害者の就学先の特別支援学級、特別支援学校、通級指導教室、通常学級はどういうところなのか書いてみました。

知的障害者の就学先

特別支援学級

小学校、中学校、高等学校などに教育上特別な支援をを必要とする生徒のために置かれた特別学級。定員人数は基本的に8人までとなっている。
全国的に特別支援学級に在籍する人数は、平成13年度は77,240名であったが、平成22年度には145,431名に急増した。それに伴い特別支援学級の学級数は、27,711学級から44,010学級になり、児童・生徒数では10年間で約1.8倍となった。

メリット

・クラスの人数が少数なので、先生の目が一人一人に行き渡りやすい。
・その子の障害、発達に合わせたカリキュラムで学習できる。
・その子の特徴にもよるが、通常学級に比べ特別支援学級の方が子供のストレスになりにくい。
・同じ学校に在籍しているので通常学級の子と触れ合う時間もある。
・学童がある。

デメリット

・幼稚園では常に健常児の子供と触れ合う事ができていい刺激となったが、特別支援学級に入ると圧倒的に健常児と触れ合う時間は減る。
・ほんとんどの学校には特別支援学級が設置してあるが、一部の学校では特別支援学級がない。その場合、遠方の特別支援学級がある学校に通わなくてはならない。
・学習するレベルは通常学級に比べて下がる。

特別支援学校

特別支援学校に入学するには特別支援学級よりも厳密な基準がある。
障害の程度が就学基準に達しない子どもについては、特別支援学級、通級指導教室、通常学級の3つの選択肢となる。
学校教育法75条(障害の程度)第72条に規定する視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者の障害の程度は、政令で定められている。

視覚障害者

・両眼の視力がおおむね0.3未満のもの又は視力以外の視機能障害が高度のもののうち、拡大鏡等の使用によつても通常の文字、図形等の視覚による認識が不可能または著しく困難な程度のもの。

聴覚障害者

・両耳の聴力レベルがおおむね60デシベル以上のもののうち、補聴器等の使用によつても通常の話し声を解することが不可能又は著しく困難な程度のもの。

知的障害者

・知的発達の遅滞があり、他人との意思疎通が困難で日常生活を営むのに頻繁に援助を必要とする程度のもの。
・知的発達の遅滞の程度が前号に掲げる程度に達しないもののうち、社会生活への適応が著しく困難なもの。

肢体不自由者

・肢体不自由の状態が、補装具の使用によっても歩行、筆記などの日常生活における基本的な動作が不可能または困難な程度の方。
・肢体不自由の状態が前号に掲げる程度に達しないもののうち、常時の医学的観察指導を必要とする程度のもの

病弱者

・慢性の呼吸器疾患、腎臓疾患および神経疾患、悪性新生物その他の疾患の状態が、継続して医療または生活規制を必要とする程度の方。

・身体虚弱の状態が、継続して生活規制を必要とする程度の方。

メリット

・専門性の高い支援が受けられる。

デメリット

・幼稚園では常に健常児の子供と触れ合う事ができていい刺激となったが、特別支援学校に入ると健常児と触れ合う時間がない。
・近隣に特別支援学校がなく遠方となる場合がある。
・学習するレベルは通常学級に比べて下がる。
・学童がない。

通級指導教室

小・中学校に通う比較的障害の程度が軽い子どもが、通常の学級に在籍しながらその子の障害特性に合った個別の指導を受けるための教室です。

メリット

・通常学級に在籍しながら、特別指導も受けられるので障害が軽い子供にとってはすごくいい環境。

デメリット

・通常学級に在籍しながらの特別指導なので、友達から何をやっているかなど聞かれたりしてストレスとなる場合がある。
・特別支援学級に比べ通級指導教室の在籍人数は全国的に少なく、学校にない場合は近隣の通級指導教室を探し通う必要がある。
・通常学級は在籍人数が多いので先生の目が一人一人にまで行き渡らない。

通常学級

説明するまでもないが、健常の子供が在籍する学級。

メリット

・健常児の子供からたくさんの刺激を受けられる。
・通常の勉強ができる。

デメリット

・通常学級は在籍人数が多いので先生の目が一人一人にまで行き渡らない。
・ある程度のコミュニケーション能力が必要。
・通常学級は在籍人数が多いので先生の目が一人一人にまで行き渡らない。

まとめ

娘の成長を大きく感じたのは幼稚園に通いだしてからで、健常児の子供と触れ合う時間は娘にとってかけがえのないものでした。卒園となってしまってものすごく寂しいです。
ですから、小学生になって通常学級に通わせたい希望がずっとありました。
しかし、娘のレベルを考えると通常学級は難しく、小学生にもなると健常の子とのレベルも顕著なものになり娘は相当なストレスを感じる事が予想できました。
なんかこうやって書きながら涙がでそうになるんですが、これが現実です…。
決定打が、通常学級は在籍人数が多いので先生の目が一人一人にまで行き渡るのは難しいだろうという事で、自然と支援学級以外の選択肢はなくなりました。

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